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帯状疱疹ワクチンとコロナウイルス感染症

[2022.09.01]

帯状疱疹ワクチンとコロナウイルス感染症

 

こんばんは。Dr.Yです。今日は帯状疱疹の予防となる帯状疱疹ワクチンと新型コロナウイルス感染症の関係についてお話しします。

最近帯状疱疹の患者さんが増えてきました。

当院では今までも、これからも予防できるものは予防して健康に過ごしていただきたいという思いがあります。特に皮膚科領域では帯状疱疹という小さい時に水ぼうそうにかかったウイルスが体の中の神経節というところに隠れて潜んでいて、体がとても疲れたり、大きな精神的負荷がかかったり、他の病気になって体力を消耗したりなどした時に潜んでいてウイルスが神経を傷つけながら皮膚症状を出現させてくる病気です。

 その症状が身体中どこにでも出るのですが、多くの場合体の半分どちらかの側に出てきます。そして、とても痛いんです。痛みの程度や皮膚障害の程度は人それぞれであり、症状が出現する部位が顔なのか、腕なのか、お尻なのか、などで重篤な後遺症の程度も変わってきます。どこに出るかは運みたいなものです。

 皮膚症状は抗ウイルス剤を使用することで期間はかかりますがかなり改善していきますが、傷ついてしまった神経の痛みに関しては回復が遅く、それどころか帯状疱疹後神経痛という病気に移行し痛みの治療を何年間もしていかなければならない方もみえます。

 そんな実はかなり気をつけなければならない疾患ですが、最近新型コロナウイルス感染が拡大し、三重県でも 松阪市でも かなりの感染者数になってきました。そこで新型コロナウイルス感染症に罹患した方がその後帯状疱疹を発症するというケースが増えてきています。全国的にこの報告はなされているのですが、やはり新型コロナウイルス感染に罹患し、重篤な後遺症なく回復された方でも体の免疫はかなり低下することになることが原因の1因なのかもしれませんが報告が増えています。

 どちらも、もちろんかからないことが望ましいですが、新型コロナウイルスはいくら気をつけていてもこれだけ発生してくるといつ自分がかかってもおかしくありません。コロナにかかって回復して、さらに帯状疱疹が発症して、今から帯状疱疹ワクチン打っても効果ないですか、、、。というお話をされる方がいるので、今回ブログで取り上げてみました。

 帯状疱疹ワクチンには2種類あり、効果、打つ回数、費用など異なります。もし、コロナにかかって帯状疱疹も発症するのは避けたい方、帯状疱疹ワクチンを接種しておくことも一つかもしれません。ただ、全てのワクチンには絶対はないので接種したから100%かからないということはありません。エビデンスとして2種類のワクチンのうち予防効果が高い方、低い方いうのはあります。まず、気になる方は相談にいらしてくださいね。

 

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