帯状疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹後神経痛の治療
帯状疱疹とは、ウイルス性の皮膚炎で、赤い発疹と水ぶくれができ、痛みをともなうのが特徴です。
ウイルス性であるので、皮膚と皮膚の接触感染に注意が必要です。
帯状疱疹の特徴
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と
おびじょうに小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。この症状に由来して、「帯状疱疹」という病名がつけられました。帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状 疱 疹ウイルスに
よって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性が あります。
水ぼうそうと帯状疱疹の関係
水ぼうそう 潜伏感染 帯状疱疹
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● はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。
せん ぷく
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● 水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます(潜伏感染)。
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● 加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、 潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として 発症します。
- 主な発症部位は上記のようになります。ウイルスが出現する神経節の支配領域により水疱が出る部位が変わりますが、体幹だけでなく顔面、特に眼や耳に影響があると角膜炎や角膜潰瘍、聴覚障害、味覚障害、視力障害、膀胱直腸障害なども引き起こすことがあります。重篤な後遺症が残ることもあります。
- どんな人がかかるのか?
治療
重症化を防ぐためにも、できるだけ早く、理想的には水ぶくれを伴う赤い発疹が現れてから72時間以内に治療を始めるのが望ましいです。早期に適切な治療を行うことで、発疹が消えた後も長い間にわたって痛みのみが続く「帯状疱疹後神経痛」に至ることを防ぐ目的もあります。治療には、水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が使われます。通常は5日から7日間内服します。基本は飲み薬ですが、重症の場合などは、入院し点滴や注射を行うこともあります。対症療法として痛みを抑える鎮痛薬や抗てんかん薬を併用することもあります。目や耳などに合併症がある場合は、それぞれの病気に応じた治療を行う必要もあります。また、帯状疱疹は免疫力が低下しているときに生じることが多いため、安静にすることも大切です。50歳以上の場合は、帯状疱疹を予防し、発症しても症状が軽く済むようにワクチンを接種することも推奨されています。
予防/治療後の注意
水ぼうそうにかかった経験がある人なら、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。そのため、体内に潜んでいる水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開しないように、睡眠をしっかりと取って適度な運動をし、栄養バランスの取れた食事を心がけ、入浴などで体をリラックスさせる習慣をつけることで、免疫力を低下させない日常生活を送ることが大切です。また、帯状疱疹の治療中は、ウイルスが再び増殖しないよう、処方された薬はなくなるまで飲みきり、患部を冷やさないように注意が必要です。早ければ1週間ほどで治癒しますが、安静にし体力を回復することが重要です。
⭐️詳しくは帯状疱疹ワクチン(←ココをクリック)のページをごらんくださいね!!