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赤ら顔・老人性血管腫・毛細血管拡張症

赤ら顔(酒さ)

酒さは、顔が運動した後のようにほてったように赤く見える赤ら顔の原因の1つで代表的な皮膚の疾患です。顔の表層にある毛細血管が拡張し、その周りに炎症が起こることでほてったような赤ら顔が出現し、毛穴の周囲に炎症を起こすとにきびのような赤い丘疹が一緒に出現してくることもあります。鼻や頬のあたりは、毛細血管が密集しているため、血管が浮き出て目立つようになります。皮膚が薄い方は少し血管が広がっただけでも、すぐに表面に透けて見えてしまうので、運動した後、お風呂に入った後、アルコール摂取後などに影響を受けるとほてったように赤くなります。赤ら顔の部分は皮膚の水分が減少しており敏感肌にもなることが多いです。また、ニキビのような丘疹だけでなく鼻瘤と言われる少し大きめの結節を作ってくることもあります。

酒さは赤みが中心のタイプと、ニキビのような赤いぶつぶつが現れるタイプに大きく分かれますが、両方が同時に出現することも多いです。ストレスがかかったたり、運動したり、アルコール摂取した時などに発作的にほてりや赤みが強くなることが多いです。
飲酒、紫外線、辛い食べ物、ストレス、運動、暑さなどで症状が悪化することが知られています。

なお、若い時から続くざ瘡(ニキビ)の炎症が継続することにより赤ら顔、酒さが生じてくることも多いです。その中にはニキビでステロイド外用を継続していて副作用として起こる”ステロイド酒さ”が隠れている場合もあります。ステロイド外用薬が原因となっているステロイド酒さの状態では、ステロイド外用薬を中止する必要があります。その際症状が一時的に悪化(リバウンド現象)が見られることがありますが、しっかり治療をしていくうちに改善していくので、リバウンドしてもステロイドを再度外用しないように当院にて、医師の指導に沿って治療を継続してく必要があります。治療には長期間かかることを知っていてください。

●治療

1、外用薬

酒さの外用薬として多く効果が認められているものには、AZA(アゼライン酸)ロゼックスゲル、イベルメクチンクリームなどがあります。ステロイド酒さやニキビ、特にニキビダニによる毛包虫性の赤ら顔にはまた外用薬が異なってくる場合があります。当院ではAZA ,ロゼックスゲルの取り扱いをしています。

また、保険治療ではその他ゼビアックスローションやアクアチムクリーム、ダラシンゲル、エピデュオゲル、デュアック配合ゲル、ディフェリン、べピオゲルなど赤みそのものに加えざ瘡、ニキビの治療を併用する場合があります。

2、IPLによる治療

IPLのマイルドな光をお顔全体に照射することで赤みの改善をはかります。エステなどで使用する光治療機とは出力やパワー、効果が異なる医療機器です。

3、レーザーによる治療

①レーザーシャワー step1

レーザーは当院の場合ロングパルスYAGレーザーを使用します。お顔の全体的に赤みがある場合、低出力の設定で照射を行います。(レーザーシャワー)ジェネシス照射とも言われます。皮膚の少し深部の血管にもエネルギーが届き赤ら顔の改善に導きます。

照射中ほぼ痛みはありません。ほんのり温かい温度で、ピピピピピという音とともにレーザーを照射していきます。

②赤ら顔step2

◆赤みのあるお顔の部分全体にレーザーを照射していきます。毛細血管拡張のような血管が浮き出るタイプでなく、お顔全体に赤みが目立つ場合、レーザーシャワーで改善が少ない場合、設定を変えて照射をしていきます。

照射中多少痛みがある場合もあるので必要な方は麻酔クリームを事前に塗布後、照射していきます。

 

 
老人性血管腫

加齢とともに発生する小さな血管腫です。毛細血管が増殖および拡張した状態です。体のどこにでもでき、顔や体、手足に特に痛みや痒みなくできてきて少しずつ大きくなってきたり盛り上がってきたりします。

●治療

1、ロングパルスYAGレーザーによる個別照射

2、サージトロン(高周波メス)による治療

1、2の場合、1回の施術でなく複数回の治療回数が必要になることがあります。

※老人性血管腫というと加齢に伴ってできてくるものと思われますが、当然その要素もありますが、20代から出現してくることが多いです。身体中どこにでもできてきます。お腹や胸など比較的自分で目につく箇所にできて気になる方も多いです。当院での照射は1回で改善する場合もありますが数回照射が必要になることもあります。大きさや部位など必要に応じて照射のエネルギーやスポット、Hzなど変えて行きます。

毛細血管拡張症

毛細血管から拡がって、集まり、線状に見えたり、枝状に見えたり、網目状に見えたりする状態です。頬や鼻・鼻の周囲によく見られます。通常、毛細血管は皮膚の表面からは見えませんが、さまざまな原因によって毛細血管が拡張することで、肌が赤く見えることがあります。毛細血管拡張症は毛細血管が拡張している状態で、通常症状はありませんが、熱感や痛みを感じる場合があります。毛細血管が特に集中している鼻や頬に発生する傾向があります。

●治療

1、IPL

2、ロングパルスYAGレーザーによる個別照射

3、レーザーシャワー(全体的に赤みがある場合)

4、サージトロンによる針電極を用いる治療方法

■レーザーやIPLのダウンタイムと注意点

レーザー照射後のアフターケアですが、直後に日焼け止めや化粧をすることも可能です。
洗顔、運動、入浴など含めて普段どおりで特に制限はありません。
シミのレーザーではないので、通常かさぶたはできません。
 
レーザーやIPLの反応には個人差があり、通常は紫の内出血が出ない強さでレーザーを打った場合にも、
一部が紫に内出血することがあります。
皮膚の薄さ、年齢、最初の顔の赤さ、など様々な要因があるので、内出血が出るレーザーの出力には多少の個人差があります。同じ強さで打ってもまったく赤くも紫にもならない方とかなり腫脹が強くでる方がいます。

■サージトロンのダウンタイムと注意点

サージトロンでの施術においてダウンタイムは生じます。当てる出力や範囲により内出血、ビラン、潰瘍、熱傷などが起こる可能性がまれに起こる場合があります。疾患によって照射後数日軟膏、テープ保護が必要になることもあります。

🌟それぞれの治療について医師が症状、程度、部位など判定し治療方法をご相談させていただきます。気になる方は一度診察にいらしてください。

 

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