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アゼライン酸

アゼライン酸とは:

アゼライン酸は、小麦粉やライ麦などの穀類に含まれる飽和ジカルボン酸で、催奇形性試験、遺伝毒性試験および耐性獲得試験がすべてで陰性であり、安全性が高い薬品です。 アゼライン酸の有効性は、海外ではすでに15%濃度の薬剤では確立されており、国際的な「ざ瘡治療アルゴリズム」の中でも、面皰から炎症性皮疹、集ぞく性ざ瘡にいたるまでの単独あるいは併用療法の第二選択薬として位置づけられています。 アゼライン酸には、皮脂の分泌抑制作用、角化の抑制作用及び抗菌活性、抗炎症作用、が報告されており、非炎症性皮疹と炎症性皮疹の両者に対する有効性が期待できます。

海外では、約30年前から使用されています。
日本では化粧品の含有成分の一つであり,医薬品としては未承認のため、自費診療となります。

◆アゼライン酸の効果

角化異常抑制作用

 角質が厚くなり、毛穴がふさがった状態を面ぽう(コメド)といいます。これがにきびの始まりです。このつまりを解消することでにきびができにくくなります。

抗菌作用

にきび菌を殺菌することで、にきびを改善します。

皮脂分泌抑制

にきびの原因の一つが皮脂の分泌です。皮脂の分泌を抑えることで、にきびの予防、にきびの悪化の予防の効果があります。

抗酸化作用

酸化を抑制することで、活性酸素を抑え炎症の悪化を抑えたり、皮脂の酸化を抑制したり、にきびの予防効果があります。

メラニンの生成を抑える(美白作用)

メラニンの生成を抑えることで美白の作用もあり、ニキビ跡の色素沈着にも効果があります。

副作用
使い始め2週間以内に、軽度のかゆみ、紅斑、ピリッとした刺激感が出ることがあります。

今まで保険適応であったデュアック、エピデュオゲル、ベピオゲル、アダパレンなどでヒリヒリ感や赤みなどの刺激感が強く、使用継続ができなかった方、使用可能な場合が多いです。

保険適応がないため、自費での購入となります。

また、アゼライン酸には催奇形性がないため、授乳中の方、保険適応の外用薬が使用できないお子様、妊婦の可能性のある女性に安心して使用できる特徴があります。

さらに保険適応の外用薬は使用開始時に刺激性や乾燥、赤みなど最初乗り越えるハードルがある方も見えますが、アゼライン酸には刺激性がないため、既存の治療に併用したり、既存治療で刺激が強い方には一度お試しいただけるものかと思います。

当院ではアゼライン酸を高濃度に含有したクリームを採用しています。ご希望の方はご相談ください。

 

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