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ネモリズマブ(ミチ–ガ®️)について(デュピクセントに加えて新しく発売されました)

[2022.09.08]

 

新しくアトピー性皮膚炎の生物学的製剤が2022年7月に発売日なりました。この製剤は『アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(既存治療で効果が不十分な場合に限る)』で保険適応になりました。

 適応:アトピー性皮膚炎(既存治療で効果が不十分)

 年齢:13歳以降

 用法容量:ネモリズマブとして1回60mgを4週間隔で皮下投与

 注意点:そう痒を治療する薬剤であり、そう痒を治療する薬であり、そう痒が改善しても投与中はアトピー性皮膚炎に対して必要な治療を継続すること。(ステロイドなどの外用剤、抗アレルギー剤の内服、保湿剤の併用など)

 本剤投与中は原則アトピー性皮膚炎の病変部位に抗炎症外用薬は継続して使用すること

本剤使用中も継続して保湿外用剤を継続使用すること

 

アトピー性皮膚炎に関しては最近どんどん新しい薬が出てきています。外用薬も新しいもの(コレクチム軟膏®️、モイゼルト軟膏®️など)、が出てきていますがさらにアトピー性皮膚炎の症状が出る原因や症状を悪化させる原因などがどんどん解明されてきて、患者様に症状を改善することができる安全な治療を提案できるようになってきています。

 この製剤を簡単に説明すると、アトピー性皮膚炎で起こる痒みをとっていくことをメインとする薬剤です。痒みをとると、通常抗アレルギー剤で夜間の痒みなどをとる治療しかなったところ、早い方で1、2日後からかゆみの軽減を実感される報告もあります。つまりいつも説明しますが、人は痒いと皮膚を掻破して傷を作り、そこに炎症細胞が浸潤してきて皮膚の痒みの増悪、紅斑、丘疹などの皮膚症状ができてきます。炎症が起こるとさらに痒みが出てまた掻いてしまうという悪循環になり、そのサークルを断ち切ることができる可能性がある薬剤になるかと思います。

 注意点としては痒みがスーッと引いていくと「よくなった」ということで今まで使用していた抗アレルギー剤の内服やステロイドなどの外用剤、保湿剤の外用をやめてしまう人が出てくることです。投薬剤を最初導入する場合、当院ではしっかりこの治療について説明させていただきますが、痒みがなくなってきても必ず定期的に来院し、外用や内服剤の併用をしていく必要があります。

 また、この薬剤は13歳から投与ができること、自宅ではなく、病院へ来て月1回の接種で良いことなど、患者様の負担軽減になっているかと思います。

  • 松阪市では一部の方(高額所得者など)を除き、お子様は高校生まで医療費が本人負担がないことが多いですので、1本とても高額の本薬剤も経済的に負担を感じず治療に参加していただくことができるかと思います。働いている成人の方は会社によっては補助が出る場合がありますのでこちらも勤務している会社や保険会社にお問合せください。)もちろん子供医療費の範囲では当院で取り扱っているデュピクセントも保険での処方になるのでどちらの製剤が適応か、症状に合っているか、製剤の違いなどはお尋ねください!。

(本情報は2022年8月時点での情報で、今後変更になることもあります。詳細は各市町村にお問合せください)

 

 

 

 

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