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AGA ①内服治療

ザガーロ(デュタステリド)はプロペシアに次ぐ新AGA治療薬

  • ザガーロはAGA「男性型脱毛症」の治療薬として英グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が開発した、デュタステリドという成分の飲む発毛薬です。ザガーロはプロペシア(フィナステリド)に次ぐ第二のAGA治療薬となります。
    AGAとは成人男性によくみられる額の生え際や頭頂部の髪が薄くなる状態のことです。ザガーロの成分デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年に厚労省の承認を得ており、アボルブという薬品名で国内で使用されていますが、2015年9月に新たにAGA治療薬としての承認が下りました。 つまり、ザガーロとアボルブは名前が違いますが成分は同じデュタステリドです。 デュタステリドは前立腺肥大の治療薬として2009年からすでに7年以上も国内で使用されており、同成分のザガーロは全くの新薬ではないので安全性は高いといえます。

    <ザガーロの発毛効果について、フィナステリドを対照とした二重盲検群間比較試験の結果>

    ◆毛髪数のベースラインからの変化量

    毛髪数のベースライン§からの変化量

    *1プラセボ群との優越性1):全てp<0.001
    *2フィナステリド1mg群との非劣性2)
    *3フィナステリド1mg群との優越性1):p=0.003
    線形モデルによる検定
    1)有意水準は両側0.0167
    2)24週時における99.165%の片側信頼区間の下限が、非劣性限界値-35より大きい場合非劣性が示せたとした

    ザガーロは、プロペシアに比べ発毛力が約1.6倍!!

    ◆ 毛髪の太さのベースラインからの変化量

    毛髪の太さのベースラインからの変化量

    *1プラセボ群との有意差有り1):全てp<0.001
    *2フィナステリド1mg群との有意差有り1):p=0.004
    線形モデルによる検定
    1)有意水準は両側0.0167

    ザガーロは、プロペシアに比べ育毛力が約1.5倍!!

     
  • 作用はプロペシアと同じくAGAの原因になっているDHTの生産にかかわる5α-還元酵素の作用を抑えるものですが、プロペシアが5α-還元酵素のⅡ型のみしか抑えられないのに対して、ザガーロは5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を抑えることができるため、プロペシアよりすぐれた発毛効果を期待できます。臨床試験においてザガーロ5mgはプロペシア1mgの 約1.6倍の発毛効果があると報告されています

  • (図はGSKのサイトから引用)

 

ザガーロの作用機序|図解
  • <注意事項>
  • 肝機能障害のある方は注意
  • ザガーロは肝臓で代謝され半減期は3〜5週間と長めです。肝機能障害のある方への投与は検証されていませんので重度の肝機能障害のある方は服用できません。
  • 前立腺癌の血液マーカーPSA値に影響し、値が半分になりますので、PSA検査をした方は注意してください。ザガーロを中止して6ヶ月以上経てば影響はなくなります。
  • 服用中の方は献血が禁止されています
  • 日本赤十字社・血液事業部では、ザガーロを服用中の方は、6カ月間の休薬期間をおいて献血することとしています。(血中から完全にぬけるまで時間がかかるのでプロペシアの1ヶ月に対して長いです)
  • 効果が確認できるまで通常6ヵ月の連日投与が必要となります
     
     

    つまり、

    ザガーロは、プロペシアに比べ発毛力が1.6倍、育毛力が約1.5倍!!

  • <副作用>
  •     ザガーロ               プロペシア

国内長期投与試験*3)
副作用比較

52週間(1年間)の20~50歳の日本人男性型脱毛症患者120例を対象とした非盲検試験 *1)において、ザガーロ0.5mgが投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告された。その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5 例(4.2%)であった。

52週間(1年間)のプラセボを対照とした二重盲検比較試験 *2)において、プロペシア1mg群での副作用発現頻度は5.0%(139例中7例)、0.2mg群では1.5%(137例中2例)であり、プラセボ群では2.2%(138例中3例)でした。その中で性機能に関する副作用は1mg群で2.9%(139例中4例)、0.2mg群で1.5%(137例中2例)、プラセボmg群で2.2%(138例中3例)であった。

副作用

第Ⅱ/Ⅲ相国際共同試験において、本剤が投与された総症例557例(日本人120例を含む)中、95例(17.1%)
勃起不全24例(4.3%)、リビドー減退22例(3.9%)、精液量減少7例(1.3%)

日本人120例中、臨床検査値異常を含む副作用が報告された症例は14例(11.7%)リビドー減退7例(5.8%)、勃起不全6例(5.0%)、射精障害2例(1.7%)(承認時)

承認時の国内臨床試験において、調査症例276例中副作用は12例(4.3%)
リビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)、その他9例(射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感等)(いずれも1%未満)

<まとめ>

  • 早い方だと服用開始から3ヶ月、通常は6ヶ月くらいで効果を実感することができます。プロペシア(フィナステリド)の効果がイマイチと感じている方はザガーロを試してみてください。AGA治療薬が初めての方の初回薬の選択肢としてもいいでしょう。
  • 「ザガーロ5mg」は、「プロペシア1mg」と比べて発毛効果が1.6倍もあったとの臨床データがあり、AGA新薬として注目を集めております。 ザガーロとプロペシアは同じ5α還元酵素阻害薬に分類されるため副作用に大きな違いはなく、プロペシア服用中の方にも安心してお使いいただけます。プロペシア1mgで効果が満足できていない場合に、ザガーロ0.5mgに切り替えることで発毛効果が期待できる可能性がありますし、 初めてのAGAの治療にも服用いただけます。
  • ※フィナステリドはプロペシアのジェネリックです。
  • ※ザガーロのジェネリックはデュタステリドという名前でいくつかの製薬会社から販売されています。当院でも何社か取り扱いがあります。
  • 家族や他の人にあげないでください。⇨普通の内服薬と同じで個人差があり、内服に注意事項があるため家族や知人にあげたりなどはしないように管理してください。
  • <内服時の注意事項>
  • 妊娠中の婦人が本剤を服用したり、破損した錠剤に触れて有効成分が吸収されたりすると、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。なお、このお薬はコーティングされているので、通常の扱いにおいて有効成分に触れることはありません。また、錠剤を割って服用した場合の安全性・有効性は保証されておりません。
  •  妊婦、妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人は服用しないでください。(妊娠中の婦人が本剤を服用すると、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。)
  • フィナステリド錠は肝臓で代謝されるお薬です。服用中に肝臓の酵素が上昇した報告があります。肝機能障害のある方は、フィナステリド錠を処方される医師にご相談ください。
  • 「病院へ行く手間もなく、経済的に入手可能」と安易に個人輸入を利用する方も多いのが現状です。しかし、海外製の安価なAGA治療薬は安全が確保されていません。なかには、有効成分が含まれておらず、健康を害する成分が含まれていることも。安全なAGA治療を行うためにも、医師の処方を受けずにザガーロを購入するのはおすすめできません。
 

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